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zoom RSS およねこけしの由来

<<   作成日時 : 2016/03/11 01:52   >>

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  「帰宅難民の話」と題し忘れじの記としてから5年が過ぎた。その間に種々の出来事もあり、3.11大震災の記憶も心中のほんの片隅に追いやってしまった。再度、忘れじの思いを新たにすべく、この時期に更新することとした。今なお多大な苦悩の中にある大勢の方々が以前の平穏を取り戻すまでの歳月は計り知れないが、ただただ、安寧あれと祈るばかりである。忘れじの記は、必ずしも震災関連でなくてもと思い至り、少々の近況報告などを記す。

  されど、無為庵閑話にアクセスする方の大半はこけし愛好家と思われるので、こけし資料の紹介から。最近、「書肆ひやね」高橋氏から見せていただいた資料だが、こけし文献資料として近々一括販売予定の一部で、現物は提示できない。以下、資料の内容を原文に忠実に紹介する。原文は縦書きだが、本稿では横書きとし、文中括弧書き部分は無為庵の補足であり、原文中繰り返し記号部分は仮名書に改めた。縦10p、横20pの紙片を二つ折りにした栞で、こけしに添えられていたようだ。(ブログを表示すると改行位置がずれる。文中行頭1〜3文字のみの部分は原文では前行末尾にあたる)

(表)
およねこけし由来
  岩手県和賀郡湯田町湯本温泉
    こけしの店
      木 地 屋

(裏)
およねこけし由来
 沢内三千石お米の出どこ
   マスではからず コリャ みではかる
 その昔、和賀郡湯田沢内地方は南部藩の「かくし田」でありました。
山間辺地のためとてもとても「三千石」と歌にうたわれている様に収穫
はなかったので御座居ます。
 「でもこの沢内甚句には・・」と御不審にお思いになられることで御
座居ましょう。これにはかなしいかなしい物語があるので御座居ます。
 沢内村新山という処に、それはそれは美しい「およね」という娘が居
りました。土地の代官はこの娘をみそめて自分の「そばめ」にほしく
何回も云ってやるのでしたがお米は首をたてに振りません。ある年、大
ききんになりました。村人たちは年貢米を納めることが出来ません。そ
の時代官はこう申しました。「お米をそばめに出さば年貢米の取立ては
半分に致そう。」 村人たちはいやがるお米をとうとう年貢米の身代り
に代官様に差出したのでした。
 ですから、この甚句の意味は、
  沢内三千石はお米の出どこ、マスではからねでおよねの体ではかっ
  た
という哀歌なので御座居ます。
 そのお米さんを模して作りましたのがこのこけしであります。田舎び
た素朴なこけしとして皆様に親しんでいただきたいと思います。

(善作およねこけし図あり)

  沢内甚句については他の解説もあり、この栞の内容が正確か否か分からないが、朴訥な味のある語り口の文章からは書き手の人柄が偲ばれる。文中「そのお米さんを模して作りました」とあるが、善作が独創したとの趣旨か、一般論を述べたのか判然としない。


  次に近況など。帰宅難民の経験から5年、この間、退職、転居、自宅売却、入院手術、「撰」上梓、義父逝去、怪我その他等々、号の無為庵とは裏腹な歳月であった。とはいえ、退職後の運動不足の故か、健診でメタボと宣告され、毎日30分以上歩くことを約束させられた。翌日から歩き始めたが、坂道を敬遠し平坦地を選ぶとなると、自宅から海岸までの狭い範囲ばかりを歩くこととなり、日ならずして飽きてしまった。運動のためなら自転車でもいいだろうと思い、電動自転車で坂道を走行するようになると、対象範囲が広がり、近隣の史跡等も訪れるようになった。

  当地逗子の海岸は「不如帰」、「さくら貝の歌」の舞台だが、今では太陽族のイメージが強くなってしまった。江の島と富士山が相模の海に浮かぶ逗子海岸の景観に太陽族はそぐわない。相模湾沿いに三浦半島を南下すると、逗子では重なっていた富士、江の島が徐々に離れていく。どの距離感の配置が適当かいろいろ歩いてみたが、葉山一色海岸あたりの景色が適度のバランスなようだ。さらに南下すると離れすぎて一体感がなくなってしまう。葉山には御用邸があり一色海岸に面しているが、この地を選んだ理由が分かるような気がする。無為庵としては「我が庵は 相模の海を 池として 富士江の島を 庭の築山」の歌がぴたりとはまる逗子海岸の景色に軍配を上げたい。逗子海岸からの夕日をお目にかける。

画像


  どこから見てもなかなかの景色なので、見通しの良い時期に相模湾沿いに三浦半島を歩いてみることをお勧めする。ここぞという独自のスポットを見つけるとうれしくなる。いずれ史跡等も紹介したい。

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