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zoom RSS こけしの話(2) 岡崎長次郎

<<   作成日時 : 2005/06/11 20:55   >>

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 話題が貧困でまたこけしの話をするしか能がないのでご容赦を。先週、鳴子の岡崎斉を紹介したがまるで反響がない。何人の人が記事をみたかも分からない状況で反響云々もないのかもしれない。めげずに今回は岡崎長次郎。工人は名前だけで呼ぶのが慣例だが、特定の工人は姓と名から一字ずつ取って呼ばれている。そのうちの一人が岡崎長次郎で略して岡長。ちなみに前回の岡崎斉は単に斉という。たまたま岡崎が2人続いたが、こけし工人では遠刈田系を中心として佐藤姓が多い。今回の岡長は蔵王系だが、蔵王系に岡崎が比較的多い。こけし工人の場合、親子、縁戚で師弟関係を結ぶことが多いからである。つまらない話になってしまったので、閑話休題。



 このこけしは大正中期ころのもので、この手のもは古くから知られていた。大正末の「日本土俗玩具集」の写真で紹介されている。吾八の「これくしょん」にも登場しているが、現存するものは少数しかないようだ。木地屋代助商店で制作され高湯で販売されたのであろう。岡長は昭和初期には木地を休止してしまったので後年こけし制作を再開したときには味の異なるものになってしまった。


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 さいわいこの時期のこけしは比較的多くのものが文献上写真に残っている。そのどれもが微妙に違っており岡長一人の手になるものか複数人のものか判然としないが味は共通しているので木地屋代助で代表させたほうがよいのかもしれない。ともあれ、こけしをとっくりと眺めていただきたい。一本いっぽんに時間をかけず流れ作業的に制作したのであろうか、目などは左右の目がほとんどつながっており、鼻は半分欠けているかのようだ。余程大量に制作したであろうことが見て取れる。些事に捉われず、自ずと規矩に従っている。制作工程のなかから生まれた矩であり、その地域的特性が系統であることを存分に見せてくれる。このエネルギーがこのこけしのいのちである。朴訥のなかに秘めた華麗と自由な生命力、味わい深いこけしである。(4寸5分)


(2016年10月25日追記)
上の写真は、当初の掲載の写真データが失われてしまったため、アルバムの写真をスキャンしたものである。やや不鮮明ではあるが手早く無造作に作られたことはお分かりいただけると思う。顔のアップ写真もあったので今回追加する。
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内 容 ニックネーム/日時
いきなり「大正期」2本!!とは・・・驚きました。できれば寸法を入れていただき、さらに我侭を言わせてもらえば、フォルムがより分るよう真正面からの写真を希望します。次回も楽しみなことです。
頭偏僕
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2005/06/16 00:18

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