こけしの話(43) 菅原庄七 第二話

 三月は例年のことながら忙しい毎日を過ごしており、無為庵閑話の更新も怠けていた。今回の庄七はこけしの話(37)の庄七と同一のものなのでタイトルを菅原庄七第二話とした。



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前回の庄七の項で眼点の打ち方に触れたが、無為庵の写真ではどうにもならなかった。友人に実物をみせて上手く撮れないと嘆いたところ、「やってみましょう」と引き受けてくれた。専門家の極めて忙しい人で、空いた時間があれば自分のために使いたいであろうに、その人に頼むなど礼を失することとは思ったが、このこけしの見所を写真で紹介したい思いが勝り、甘えてしまった。



 左図がその写真で庄七の全体像。光の加減にご苦労をいただいたようだ。実物の保存状態はかなり木地がやけており、明るいところでないと表情も満足に見て取れないが、見事に映し出していただいた。厳しさの中の甘味が味わえる。書いているうちに小原直治を思い出してしまった。やはり、秋保は青根の色を残しているのだろうか。こけしの話(15)の秋保不明また然り。







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 左図は眉目の拡大。瞼の狭い空間に眼点が左から右へ勢い良く打たれているのが分かる。向かって左目は下瞼にかすかにはみ出し、右目は上瞼から僅かに抜けている。このずれが両目にアクセントをつける効果をもち、楷書体風ののかっちりと息苦しくなる眉目に余韻を残す。それが何ともすさまじいまでの迫力をこの目に与えているようだ。優美を身上とする庄七らしからぬ迫力だが、古い時代にはこのようなこけしも作っていたのだろうか。それとも別人の作か。



 友人のおかげでこの眼点を紹介することができた。深謝する。









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