こけしの話(8) 勘治一家

 あけましておめでとうございます。


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  年賀状用に撮影したこけしの写真がプリンターの不調で使えませんでしたのでこの場でご挨拶をさせていただきます。ご感想など色々と書き込んでいただければさいわいです。本年もよろしくお願い申し上げます。

 写真のこけしは高橋勘治一家大正期の作品でご覧のとおり保存状態は完璧である。年賀状用となるとそこそこ保存の良いものでないと見栄えがしないので選定が難しくなってしまう。古いもので新品同様の保存状態というのも何かしら落ち着かないものものだが、このこけしは木地がそれなりに経年の変化をみせているので余り違和感なく観賞できる。

 さて、大正期勘治一家の作品は日本土俗玩具集に写真紹介されておりこけし収集家登場以前から知られていたこけしである。同写真にはいわゆる勘治型尺2寸、勘治9寸、勘治一家6寸、4寸が掲載されている。コレクション45号では6寸、4寸の勘治一家が即売品として載っている。勘治一家大正期6寸はこのほかにも天江、名和、久松、植木、米浪コレクションなどが写真紹介されている。

 これらは大別すると菊模様と楓模様の二種類があり楓は勘治一家、菊は盛の作とされている。菊にしても楓にしても個々の作品では手癖が違っており誰の作と断定する根拠は見出せない。共通しているのは一筆目のおおらかな表情とすっきりした姿で飾り気のない朴訥な味を持っている。 勘治一家6寸、4寸が盛んに作られていた大正期の鳴子温泉の鄙びた味わいと明るさを見せているかのようだ。ところが、勘治作とされる大寸物になると途端に装飾過剰な置物になってしまう。売らんかなの意識が強く出てしまうのは今も昔も変わりないようだ。(6寸)


(2016年10月25日追記)
本文では年賀状用の写真としているがデータが失われので、アルバムにあった別の写真をスキャンしたが、影が目立ちすぎるようだ。顔のアップ写真もあったので今回追加する。
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