こけしの話(30) 佐藤正吉

 裏山の梅の花が満開になり、少し春めいてきた。繁忙期前に更新しようと思ったのだが、同じタイトルも30回となると過去の掲載品を思い出せない。内容が分かるタイトルにしておけばよかったと悔やまれる。前回紹介したshakaz氏のホームページは内容を徐々に充実してきておりたまに覗くのが楽しみだが、ひと様の更新は待つだけでなんとも気楽なものだ。 …
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こけしホームページの話

 最近、新たなホームページが開設されたので紹介したい。 「 Kokeshi Obsukura 」と題するが、開設通知を受けて初めてホームペ^ジを開いたときには衝撃的だった。白と黒の光と影の世界、造形を強調し、色情報を徹底的に排斥する空間から生まれる不思議な色感、全体像では隠れがちな奥底に潜む情感を抉り出すようなパーツの写真、こけしの見…
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こけしの話(29) 佐藤丑蔵

 あけましておめでとうございます  年頭にあたり皆様のご多幸をお祈り申し上げます    元旦に近くのお寺に参拝した。森閑とした境内で5歳の孫と二人で手を合わせたが、寒気の気合か厳粛な空気のなかで孫の無事と健やかな成長を祈念した。  昨年は景気変動著しく悲観論一色の昨今だが、こけし界の不景気風は…
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こけしの話(28) 高橋精助

 すっかり秋めいてきた。裏山の楓、欅の落葉が鬱陶しくなるのも間近である。紅葉は遠くで眺めるもの。麓では落葉との苦闘で風流どころではない。  今回は高橋精助。嘉三郎の弟ではあるが兄とは全く作風が異なる。植木氏は「眉あげて女人扮する帝王に似る」と詠んだが、うまく表現するものと感心させられる。この評に何を付け加えても蛇足のような気もする…
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こけしの話(27) 菊地孝太郎

 写真が上手く撮れない。味わいを伝えるには程遠く、ブレの防止すらままならない。菊地孝太郎をヤフーで見たのを機に撮影してみたがやはり上手くいかない。何回目かでやっと使えそうになったのでお目にかける次第。  孝太郎は晩年作の影響か人気がない。戦前作が意外に少ないにもかかわらず古品もまた評価されることはないようだ。「日本郷土玩具 東の…
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こけしの話(26) 盛秀太郎

 毎日の猛暑にうんざりしている。先日、気晴らしに民芸「おもと」を訪ねたところ、居合わせたお客さんから盛秀のこけしが何故人気があるのか、棟方志功が日本一と絶賛したからかと問われた。変遷著しい盛秀のどの時期のものを指すのか定かでないが、戦後の長い睫毛に代表されるものを想定していると判断し、形態、描画において他のこけしとは異なる際立った特徴が…
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木地玩具の話

 しばらく休載していると記事を書くのも億劫になってしまったが、最近、面白いものを入手したので紹介する。これをきっかけに再開しようかと思う。ご感想などいただければさわいである。  橘文策旧蔵、佐々木與始郎作のキナキナ。画像のとおり中央部が極めて細く、太く膨らんだ両端の先には小さな頭部のような球状にしてある。画像右側の頭部状の部分は…
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三寸こけしの話(9)

 この2,3日の暖かさで、庭の梅もやっと開花した。まだ数輪だが満開の香が楽しみだ。鶯の声を聞く日も間近なことであろう。  阿部治助、鼓楽1171番現物。治助の小寸は残るものが極めて少ないというほどではないが、三寸に限定すると探すのは容易ではない。鼓楽二本のうち保存状態では劣るほうを入手したが質は格段に勝ると思う。鼓楽解説…
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こけしの話(25) 温海

 今日は今冬一番の寒さと思われる。近所の寺に咲く梅も八分咲でほのかに漂う香を味わってきた。寒ければこその風流かもしれない。無為庵の庭の梅はまだ開かない。  三寸の紹介も少々飽きたので趣向を変える。左図は阿部常吉、世界358番現物で系譜50図、昭和40年4月こけし研究ノート2図にも掲載されている。同ノートでは常松とされたも…
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三寸こけしの話(8)

 こけし蒐集は人との出会いがなければ成立しない。出会いの思い出がこけしよりも貴重なものとなることもあろう。無為庵の狭い交遊範囲においてですら、蒐集の方向を変えさせられるような出会いもあった。故清水寛氏とはただ一度の出会いであったが、氏の第一声「勘内も伝内もない」は忘れられない。氏の蒐集が全工人の作を志向していることは容易に見て取れたが、…
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三寸こけしの話(7)

 二月の声を聞いて裏山の梅の花がちらほら咲き始めた。寒々しい景色の中、春近しを感じさせられたが、庭の梅の蕾はまだ固い。満開の馥郁たる香に包まれて花に酔える梅も良いが、一枝に五つ六つの可憐もそこはかとなく嬉しいものだ。  神尾長八、鼓楽1545番。吉太郎が満開の梅ならば、長八は一輪、二輪の風情であろうか。満開の迫力にはない…
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三寸こけしの話(6)

 三寸の蒐集では、現地歩きをしてもほとんど成果はなかったが、こけし店には随分とお世話になった。神田「ひやね」からは相当数が、西宮「忠蔵庵」からは古品を一括して、北鎌倉「民芸おもと」とは無為庵駆け出しの頃から何かとお世話になっている。四寸蒐集で著名なⅠ氏は無為庵の古い友人で、いろいろと頂戴した。気にかけてくれる友人、こけし店に感謝するのみ…
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三寸こけしの話(5)

 最近奥瀬恵介三寸をを入手した。一人一点主義の三寸蒐集では師弟、縁戚の一連のこけしが集まることになる。各工人の個性や、時代による感覚の違いなどが見えて研究上は面白いものがあるが、必然的に多くの駄作・凡作も集まってしまう。蒐集のポイントを鑑賞に絞るなら全く意味の無い蒐集であることは自覚しながらも、なかなか断ち切れない。蒐集のポイントなどご…
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三寸こけしの話(4)

 かつて三寸を求めて何度も産地を訪ねたが、作業を中断し対処したのは村元文雄、佐藤守正の両工人だけだった。大半は「後で送るから」としたが、後日送ってきた工人は小塚錠一のみである。こけしブームのさ中で訪れる人も多く、作業の手順等工人の都合も分からないではないが、マニアとの約束は守って欲しかった。ブームも去った昨今ではどのような対応をしている…
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三寸こけしの話(3)

 前回までで7系統のこけしを1点ずつ紹介した。かつてこけしは10系統に分類されていたが、最近では山形作並系を分割しそれぞれ独立の系統とする議論もある。系統分類は分類の視点によって異なるものであるからどのような分類でもかまわないのだが、無為庵閑話では一般的に定着した10系統を採用している。  遠刈田の代表ともいえる佐藤直助…
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三寸こけしの話(2)

 前回に引き続き三寸を紹介するが、所蔵品は一工人一点を原則としており、時代変化や形変わりなどは示せない。三寸行脚の思い出話なども織り交ぜていきたい。  肘折の鈴木幸之助。周助は既に紹介済みなので幸之助を採りあげた。幸之助といえば重菊であるが、これはロクロ線の作品である。三寸は極めて数が少なく他に一回だけ見たことのある三寸も同様の…
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三寸こけしの話

 無為庵が三寸のこけしを集め始めてからもう30年ほどになろう。現在、500点余を所蔵しているが最近では熱も冷めた。三寸であれば出来の良し悪しを問わずに蒐集した結果、見所のないものが大半を占めるコレクションになってしまったことと当初目標の500人を達成してしまったことによる。写真集「無為庵三楽」を三度にわたり発行し、いずれ解説付きの図録に…
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こけしの話(24) 斉藤松治

あけましておめでとうございます。  皆様のご健康を祈念申し上げます。  昨年は喪中で年頭の祝詞を述べられなかったが今年はご挨拶できて嬉しく思う。昨年は法事の席で何回も親族に会うこととなってしまった。健康第一に穏やかに一年をすごせればと願うばかりである。  今年の賀状は昨年末のあわただしさで写真の準備が間に合わず、あり…
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こけしの話(23) 鎌田文市

 公私共に多忙な時期の後にすっかり体調を崩してしまった。この間、仙台で展示会があったり、都内某店で古いものの販売などがあったようだが、無縁に終わってしまった。無為庵のこけし蒐集熱も少々薄らいできたようだ。こけしの話もいつまで続けられか心もとないが気が向いたときにでも更新しようと思う。ご感想などいただけるとさいわいである。 今回は…
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鯉の話(2)

 台風4号では亡くなられた方もあり、各地に大きな被害が出たようだ。お見舞い申し上げたい。  この台風では当地でもかなりの雨が降り、無為庵の池の水も入れ替わってしまったようだ。池底に沈んだ枯葉が見えるようになった。網でごみを掬い始めると餌をねだる鯉の動きが邪魔をする。写真を撮ってみたところ動きのある絵になったので紹介する。少しふとった…
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