テーマ:三寸こけし

三寸こけしの話(9)

 この2,3日の暖かさで、庭の梅もやっと開花した。まだ数輪だが満開の香が楽しみだ。鶯の声を聞く日も間近なことであろう。  阿部治助、鼓楽1171番現物。治助の小寸は残るものが極めて少ないというほどではないが、三寸に限定すると探すのは容易ではない。鼓楽二本のうち保存状態では劣るほうを入手したが質は格段に勝ると思う。鼓楽解説…
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三寸こけしの話(8)

 こけし蒐集は人との出会いがなければ成立しない。出会いの思い出がこけしよりも貴重なものとなることもあろう。無為庵の狭い交遊範囲においてですら、蒐集の方向を変えさせられるような出会いもあった。故清水寛氏とはただ一度の出会いであったが、氏の第一声「勘内も伝内もない」は忘れられない。氏の蒐集が全工人の作を志向していることは容易に見て取れたが、…
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三寸こけしの話(7)

 二月の声を聞いて裏山の梅の花がちらほら咲き始めた。寒々しい景色の中、春近しを感じさせられたが、庭の梅の蕾はまだ固い。満開の馥郁たる香に包まれて花に酔える梅も良いが、一枝に五つ六つの可憐もそこはかとなく嬉しいものだ。  神尾長八、鼓楽1545番。吉太郎が満開の梅ならば、長八は一輪、二輪の風情であろうか。満開の迫力にはない…
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三寸こけしの話(6)

 三寸の蒐集では、現地歩きをしてもほとんど成果はなかったが、こけし店には随分とお世話になった。神田「ひやね」からは相当数が、西宮「忠蔵庵」からは古品を一括して、北鎌倉「民芸おもと」とは無為庵駆け出しの頃から何かとお世話になっている。四寸蒐集で著名なⅠ氏は無為庵の古い友人で、いろいろと頂戴した。気にかけてくれる友人、こけし店に感謝するのみ…
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三寸こけしの話(5)

 最近奥瀬恵介三寸をを入手した。一人一点主義の三寸蒐集では師弟、縁戚の一連のこけしが集まることになる。各工人の個性や、時代による感覚の違いなどが見えて研究上は面白いものがあるが、必然的に多くの駄作・凡作も集まってしまう。蒐集のポイントを鑑賞に絞るなら全く意味の無い蒐集であることは自覚しながらも、なかなか断ち切れない。蒐集のポイントなどご…
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三寸こけしの話(4)

 かつて三寸を求めて何度も産地を訪ねたが、作業を中断し対処したのは村元文雄、佐藤守正の両工人だけだった。大半は「後で送るから」としたが、後日送ってきた工人は小塚錠一のみである。こけしブームのさ中で訪れる人も多く、作業の手順等工人の都合も分からないではないが、マニアとの約束は守って欲しかった。ブームも去った昨今ではどのような対応をしている…
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三寸こけしの話(3)

 前回までで7系統のこけしを1点ずつ紹介した。かつてこけしは10系統に分類されていたが、最近では山形作並系を分割しそれぞれ独立の系統とする議論もある。系統分類は分類の視点によって異なるものであるからどのような分類でもかまわないのだが、無為庵閑話では一般的に定着した10系統を採用している。  遠刈田の代表ともいえる佐藤直助…
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三寸こけしの話(2)

 前回に引き続き三寸を紹介するが、所蔵品は一工人一点を原則としており、時代変化や形変わりなどは示せない。三寸行脚の思い出話なども織り交ぜていきたい。  肘折の鈴木幸之助。周助は既に紹介済みなので幸之助を採りあげた。幸之助といえば重菊であるが、これはロクロ線の作品である。三寸は極めて数が少なく他に一回だけ見たことのある三寸も同様の…
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三寸こけしの話

 無為庵が三寸のこけしを集め始めてからもう30年ほどになろう。現在、500点余を所蔵しているが最近では熱も冷めた。三寸であれば出来の良し悪しを問わずに蒐集した結果、見所のないものが大半を占めるコレクションになってしまったことと当初目標の500人を達成してしまったことによる。写真集「無為庵三楽」を三度にわたり発行し、いずれ解説付きの図録に…
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こけしの話(16) 佐藤周助

 本来なら新年の挨拶となるところだが今年は喪中につき差し控えたい。昨年8月からアクセス数が急増し、最近4000を突破した。きっかけは縮写こけしの記事であるが、3寸に興味を持つ人が多いことに驚いている。3寸を集めているのは無為庵ぐらいなものかと思っていたのが大間違いと気がついた。無為庵の3寸収集過程で縮写こけしを掴んでしまっとことは一度な…
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こけしの話(14) 佐藤周助

 掲載の彦三郎にある方からご感想をいただいた。「顔が濃すぎ」との評でなるほど面白い見方だなと感心させられた。その方は、「まだ初心者の域を出ないから皆様がご覧になるところにはコメントが書けません」と個人的にメールをくださったがここにご紹介する。見方に初心者もベテランもないし、ベテランが必ずしも優れた鑑賞眼を持っているわけでもない。いい、わ…
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こけしの話(10) 猪谷春峰縮写

 前回、次回はまともなこけしを取り上げるとしておいたが、縮写こけしの情報を求める声があり、残りの縮写こけし拙蔵品を紹介し、前回の続編とすることにした。 (2016.10.5追記)上記の写真が見つからない。前回分も含まれるが、三寸写真集拙著「無為庵三楽(2000年版)」の縮写こけし部分をスキャンして添付する。 …
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こけしの話(9) 猪谷春峰縮写

 久しぶりの記事となってしまった。5月の連休にでも更新しようと計画していたが、パソコンがダウンしてしまい、修理に出しても結局修復できず、すべてのデータが失われてしまった。大事な記録もこけしの記録もメールアドレスも住所録も何もかも消えてしまい途方にくれている。バックアップしておけばよかったと後悔しているが、後悔先に立たずとはうまいことを…
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