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zoom RSS こけしの話(47) 佐藤広喜

<<   作成日時 : 2011/04/09 14:18   >>

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 大震災後、やや落着きを取戻したかと思った矢先の大きな余震、まだまだ油断ならない。自粛も喧伝され、「本当に必要か」と問われれば、本閑話など無用の最たるものであろう。とはいえ、日常性への回帰も必要かと思い更新する。今回は武蔵の予定だったが拡大すると見るに耐えない写真だったので、急遽佐藤広喜に変更した。



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 まずはアップの写真から。これもやはり多少の手振れがあるが雰囲気は伝わるかと思う。力強い眉と炯炯とした眼光、近寄りがたい趣を見せる。何とも強烈な辛口の味わいで、後年の広喜とは別人の感がある。



 頭部は角ばり秀でた額と豊かな頬を持つ。控えめな鼻と口、前髪小さく高く広い額、鬢の間隔広く、大きくとった頭部空間。その中央に配置された印象的な眉目。太く濃い眉の下に、瞼からはみ出す瞳の目を描き、これ以上目立たせれば破綻するというぎりぎり直前のところで踏みとどまっている。





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 次に、全身写真。写真だと伝わりづらいが、実物は相当な量感があり、大きく見える。太い胴に三段重菊、大ぶりな胴絵がその姿とマッチして火焔のように迫る。射抜くような眼差しの表情をしっかり受け止めるためには、胴を太くした上で豪放な描画が必要なようだ。



 さて、無為庵には僅かの所蔵品しかなく、それでさえ日常的に見ることは全くなくなってしまった。このこけしには強烈な目ばかりが印象に残っていたのだが、本稿起草にあたって実物を見たとき、このボリューム感を忘れていたのは何ゆえかと考えた。書こうとするから全体を注視し解析しようとするのであって、鑑賞上は見所だけが印象に残り、この量感も含めて目に代表させたのであろうか。葉先がどうの、花弁の数だの、ロクロ線の色だの、鬢飾りだのと色々細かい詮索をする心算でいたが、このこけしの前では無駄な作業に思えてきたので一切割愛する。(尺)



 






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